ゆったり優雅。の丹波
どこにある?

かつての丹波国は、現在、兵庫県と京都府に分かれるかたちになっている。
なので、兵庫県の「丹波国」は、京都府に接する、兵庫県の東側に位置する。
では県の北側なのか、南側なのか、というのは、とても難しい問題になる。
「北部? 南部? 丹波って、位置が非常に中途半端やな〜」
いのししまるさん
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「気持ちは兵庫県南部、天気予報は兵庫県北部。」
もりびと1さん
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答えはおそらく、「中央」。
丹波には、日本一(※)低い中央分水嶺がある。もし海面が100m上昇したら、本州は兵庫(と京都)で東西に分断される。
異人館さん
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(※正確には「本州一」)
「中央分水嶺」とは、たとえば空から雨粒が落ちてきたときに、やがて太平洋側に注ぐ川になるか、やがて日本海側に注ぐ川になるか、分かれる地点。別名「水分かれ」(みわかれ)。

丹波には、標高95mの、本州でいちばん低い中央分水嶺がある。その周辺は「氷上回廊」といい、ふたつの海からの風が集まって春や秋には霧を生み、全国的にも珍しい多様な生物がくらす、美しい里山となっている。それは、真ん中だから、なのですね。
どんなひと?
そこに住む人たちは……
「夏はクリの花のにおいがすごい(私は苦手)」
はつねさん
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「故郷を離れ、丹波栗でない市販の栗が小さいのに驚いた。」
ただ今、入院中さん
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「家でも学校給食でも出るのは黒枝豆」
にわさん
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神戸や大阪の飲み屋で枝豆を食べるとガッカリする。豆が小さすぎ~」
家の黒大豆が一番!さん
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丹波国といえば、夏はビールのお供になり冬はおせちの名脇役となる黒大豆や、栗や、松茸や、猪や鹿などのジビエなど、おいしい農産物がどっさり。
もちろんそれは、この地域に住むひとが、土地の恵みをとても大切に扱っているから。黒大豆の刈取りは、いまでも人手による作業が中心。
「枝豆(黒大豆)は貰うもの。朝起きたら玄関先に置いてある。心当たりが多すぎて、誰がくれたか特定するのに時間がかかる(笑) 買うのは丹波外の友人への贈り物用。」
うめさん
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そんな大変な思いをして収穫したものを、「食べきれないから」とみんなで分け合う文化が、丹波国にはあるという。名物のぼたん鍋になる猪肉もまた、シーズンになると、どこからともなくまわってくることが多いとか。
誰もが美しいと思う丹波国の里山の光景には、「分け合う文化」という、古き良き日本の素敵さも映りこんでいるのかもしれないですね。
「でも言わない。」
平安時代末期~鎌倉時代初頭から続く、「日本六古窯」のひとつ丹波焼。
歌詞が200番にも300番にもなると言われるほど愛されているデカンショ節。
灘五郷をはじめ兵庫県内の日本酒造りを圧倒的な技術で支えてきた丹波杜氏。
江戸時代の風情をいまに伝える篠山城跡と城下町。
明智光秀ゆかりの黒井城。そして豊かな豊かな、里山の恵み。
「のんびりしている人が多い。デカンショ節も「半年ねて暮らす」「(勝手に)猪がとびこむ牡丹鍋)」とか人じゃなくて「山家の猿が花のお江戸で芝居する」とか……。」
つやつやみおさん
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歴史と自然がたっぷりの丹波国、なんだか時間も気持ちもゆったりになるようです。
「丹波の投稿少なくて残念(>_<)、やはり丹波人は優雅で控えめなのかなー」
まぁジィーさん
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優雅で控えめ。
地元のひとは「なんもない田舎」と言ったりもするけれど、実は時間や歴史や文化など「見えない豊かさ」にあふれている丹波国。
ちなみに、実は大阪・京都・神戸の「三都」どこからも、わりとアクセス良かったりするんですよ。