2022年も終わりが近付く今日この頃。年末に向けて仕事納めや大掃除、忘年会など、慌ただしい日々が続きますが、忘れてはいけないことが一つ。そう!「お歳暮」です。日頃お世話になったあの方へ、感謝の気持ちを品物に込めてお贈りする日本の美しき風習。そもそも「お歳暮」とは「歳暮=年の暮れ」を表す言葉で、俳句の世界では12月の季語にもなっています。またお歳暮を贈る時期は地域によって若干の違いがあり、東日本では11月下旬~12月20日前後、西日本では12月13日~20日前後とのこと。師走の忙しい時期に急いで贈り物を選んで後悔しないように、お世話になった方々へ今から品物を選んでおくことが、“出来る社会人”というものです。まずはお酒好きのあの方に何を贈ろうか考えていたところ「からすみ」の文字が。名前は聞いたことありますが、実はよく知らない筆者。早速「姫路本からすみ」を取り寄せてみることに。
届いた商品の中に入っていた商品説明のチラシをチェック。からすみとは「ボラの卵巣と塩だけを使って作る海産加工物」とのこと。さらに「日本酒などの酒の肴としてぴったり」の文字が!これはお酒好きなあの方にぴったりだと考えながら読み進めると「国内の有名産地は長崎県で、越前(福井県)のウニ、三河(愛知県)のコノワタと並び日本三大珍味の一つとして数えられています。」との説明が。なるほど日本三大珍味の一つなのかと読み進めそうになったのですがちょっと待て!「国内の有名産地は長崎県?」なるほど、日本三大珍味の一つとして有名なからすみは長崎県のようです。いや、あえてそれ言います?ある意味堂々とされている姫路本からすみ。「知名度では長崎県に負けていても、味では負けていないぞ!」そんな意気込みが感じる文章で、食べる前から姫路本からすみの虜になりました。
ちなみに今回お取り寄せした姫路本からすみは、姫路市沖の播磨灘に浮かぶ坊勢(ぼうぜ)島で生産されているそう。地元の漁師さんが手づくりで塩漬けと天日干しを繰り返して出来た逸品。これは楽しみです。
さっそくからすみを一口サイズにスライスし、日本酒をお供にセット完了。ちなみにお箸は豊岡にある鞄工房「嘉玄」さんで購入したお箸をさりげなく。さあ!いざ実食です!
琥珀に光り輝くからすみをぱくり…旨いっ!卵の粒がぷちっと弾け、濃厚な脂のうま味と絶妙な塩加減が口の中いっぱいに広がり、それは至福のひと時。海のチーズとも呼ばれるだけあって、コクがあり旨みが凝縮された味わい。またからすみの塩気が日本酒との相性も抜群で永遠に食べることができそうです。
坊勢島の漁師さんが完全手づくりで仕上げたからすみ。あまりの美味しさに一瞬で胃袋へと消えてしまいました。これならきっとお酒好きなあの方も喜んでくれるはず!ちなみにお酒に合わせるだけでなく、すりおろしてパスタに合わせたりペースト状にしてパンに合わせるなど、お酒のお供以外にも食べ方は色々あるようです。またボラは出世魚であることから縁起物として知られ、贈答品としても喜ばれるので、筆者のようにお世話になっている方への贈答品にぜひ!
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