【但馬】Scene005 (2020/01/20)
但馬と滋賀はルーツがすごい。
但馬牛はすごい。全国の黒毛和種の母牛の99.9%が、一頭の但馬牛「田尻号」の子孫なのだ。
棚田連なる山あいの村、働き者の黒牛は家族の一員。
家でいちばん日当たりいい寝床、餌もおいしく調えて毎日「ありがとうね」とマッサージ。
但馬の人のあふれる愛が、全国の黒毛和牛に宿っている。
近江牛はすごい。400年の歴史は、ブランド牛で日本一。
戦国時代、豊臣秀吉の小田原城攻めで食べられたとか。
江戸時代は彦根藩名物・養生薬「反本丸」、明治時代は文明開化・牛鍋「江州牛」。売り手よし、買い手よし、世間よし、「三方よし」で知られる近江商人の情熱が、和牛を日本の食文化に育て、いまや世界でも有名に。
但馬の人、近江の人、すごすぎる。
あふれるのは肉汁だけでなくて、愛も情熱もなのね。
【 おいで! 但馬 】
「但馬牧場公園」
但馬牛のステーキ、しゃぶしゃぶ、ホルモン鍋、牛骨スープラーメン等が食べられる。さらに、生きた但馬牛と触れ合え、ブラッシングや飼育体験もできて、但馬牛博物館もある。甲子園50個分の広さがある、自然たっぷりの公園。冬はスキーやスノーボードを楽しみつつ、近くの湯村温泉で但馬名物カニ料理も堪能するという、極楽の合わせ技もできる。
■ 兵庫県立但馬牧場公園/兵庫県美方郡新温泉町丹土1033/0796-92-2641/木曜日休園
【 おいで!滋賀 】
「ぷらざ三方よし」
東近江市は近江商人の故郷。もちろん近江牛も、焼肉やすき焼きの専門店があり、名古屋発の和食レストランチェーンでも滋賀県内だけ「近江牛メニュー」がある。観光なら、「近江商人発祥の地・てんびんの里」として知られ、鯉が泳ぐ掘割に沿って蔵屋敷が建ち並ぶ五個荘・金堂地区へどうぞ。バス停前にあるぷらざ三方よしで情報を仕入れて、散策開始!
■ ぷらざ三方よし(観光案内所)/滋賀県東近江市五個荘塚本町279/0748-29-3920/月曜日休館