県公式・兵庫五国連邦プロジェクト

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Vol.02 朝原宣治さんのイスズベーカリー(神戸市)

ふるさとは、遠きにありて、思ふもの。……胃袋が。

兵庫県を離れて活躍される方(の胃袋)を、いまだ惹きつけてやまない、故郷の思い出の味を教えていただく「ただいまグルメ」

 

朝原宣治さん

第2回ゲストは、2008年北京オリンピック陸上男子4x100mリレー銀メダリストで、いま陸上競技指導者や解説者として活躍されている、朝原宣治さん。

2018年世界マスターズ陸上競技選手権大会で金メダル、さらにワールドマスターズゲームス2021関西に出場予定。

人生100年時代、”生涯現役アスリート”のロールモデルとして、新たな生き方を切り拓いていらっしゃいます。

まさに”颯爽”という言葉がぴったり! の方。

お生まれは、神戸市須磨区。その後、「自然豊かな地域でのんびり子育てを」というご両親の思いで北区に転居され、高校卒業まで過ごされた、生粋の”神戸っ子”です。

文:湯川カナ(兵庫県広報官)

朝原家はパン派。

神戸……といっても、北区鈴蘭台での日々は、朝原さん曰く「超自然派」。近所の坂道を駆けまわりながら育ったおうちは、ご両親とお姉様とお祖母様の、5人家族。そんな朝原家の朝ごはんは、パン派。目玉焼き、それに野菜炒めやソーセージなどの一品と、食パンだったそうです。

その”毎朝の食パン”が、朝原さんの思い出グルメ。
小さい頃はポップアップトースターで、やがてオーブントースターで。焼きたての食パンにバターをつけて、口に入れる。厚すぎず薄すぎず、程よい厚さのパンは、外側がパリッとしてとても香ばしくて、口当たりはサクッ。

「イスズベーカリーの食パンでした。といっても、家を出てから違う食パンを食べて、『あ、ぜんぜん違う』と気づいたかんじです。それで、『あっそうか、イスズベーカリーの食パンが美味しかったんだ』、と」
 

イスズベーカリーは、三宮のパン屋さん。朝原家では、お父様が買ってこられていたそう。きっとお父様、自然豊かな鈴蘭台ですくすく育つ腹ペコの少年のため、仕事帰りにわざわざ人気のパン屋さん立ち寄られていたのでしょう。

(なるほど! そんな毎日が”普通”だから、神戸市は食パンの購入金額がずっと日本一なんですね)

三代目となる井筒大輔さん。
神戸のパンが美味しいのは「まちのみなさん”パン・リテラシー”が高いから」とのこと。

 
 

”まちのすべて”を楽しむ。

北区の小中学校を卒業した朝原少年は、長田区の夢野台高校に進学します。山の中の自宅から見ると、港がある神戸の中心部は、別世界。
「南の方に降りていくと、ふだんとはまったく違う景色と、ワクワク感がある。神戸って、そういう楽しさがありますよね」

たまに休める”ゆるい”陸上部だったので、楽しみは、学校帰りの元町・三宮への寄り道。お目当ては買い食い……ではなく、高架下に並ぶセレクトショップ。とくに靴好きな朝原さんが通っていたのが、「ELECTRIC COMPANY」。流行のブランドショップでも見ないような靴やかばんに、お洒落な少年は胸をときめかせていました。

(なるほど! そんなお洒落のまち・神戸育ちだから、スーツの着こなしも"颯爽"と格好良いわけですね)

大学進学のため京都に引っ越しても、デートではときどき神戸へ。大学時代から付き合っていらっしゃった、奥様で元女子アーティスティックスイミング選手の奥野史子さんとも、一緒に来られていたそうです。

「神戸ポートピアランドに行ったり、メリケンパークを散歩したり……たしかオカリナみたいなオブジェがありましたよね? 高校時代の同級生とそこに座って飲み会したことがありました。そうそう、思い出してきました。あと、旧居留地のショップをまわったり、中華街をぶらぶらして老祥記のあの小さくてぎゅっとした豚まん食べたり、それからあの、あの玉ねぎが甘くて大きい豚まんのはどこでしたっけ? ……そう、三宮一貫樓のも、好きでしたね。あとは、異人館や北野の方をぶらぶら歩いたりして」

”必ず行くお店”はない、そのかわり、”まちのすべて”を楽しむ。それが、朝原さんの”神戸デート"道。

”神戸”は、自慢できる感覚。

「『神戸に住んでいる』と言ったり、神戸のまちを歩くことは、なんとなく気持ち良かったり自慢できる感覚でした」と、朝原さん。振り返ると、人生の転機となったドイツ留学も、幼い頃に父親がクイーンエリザベス号を見に港へ連れて行ってくれたような、「港町・神戸」の影響が大きかったのだな、と思う。

震災があり、記憶していた街はだいぶ姿を変えたけれど、朝原さんの故郷への思いは変わりません。
西宮で陸上クラブを始めたり、「スポーツを通じた健康力の高いまちづくり」に取り組む一般社団法人を立ち上げたり。
今回の取材も、「故郷のお役に立つなら」と、ふたつ返事で快諾してくださいました。

「そうそう、2020年東京オリンピックの聖火リレーでは、兵庫県代表として走らせていただきます。頑張ります!」

ピシッと着こなしたスーツ、最後まで颯爽としたお姿で、笑顔を向けてくださいました。
朝原宣治さん、ありがとうございました! オリンピックの聖火ランナーと、翌年のワールドマスターズゲームス2021関西への出場、楽しみにしていまーす!

朝原さんの地域と次世代への思いが詰まった活動が、2010年から続く「NOBY T&F CLUB」。小学生から大人まで、みんなが意見を出し合ってともに運営する、”参加型の地域倶楽部”。拠点は西宮市、大阪ガス今津総合グラウンドです。
 

あさはら・のぶはる
1972年生まれ、兵庫県出身。高校時代、走り幅跳び選手としてインターハイ優勝。大学では国体100mで10秒19の日本記録。4度目のオリンピックとなる2008年北京大会の4×100mリレーで銀メダルを獲得。ワールドマスターズゲームズ2021関西アンバサダー。

NOBY T&F CLUB
https://www.osakagas.co.jp/company/efforts/vitality/noby/index.html


  

【イスズベーカリー本店】
営業時間 8:00~20:00
定休日:なし
住所:神戸市中央区布引町2-1-4
メニュー:ハード山食 価格240円(+税)

ほかにもミルクフランス、トレロン、スコッチエッグカレー、バタークリーム、カスクートなど、定番から毎月の新商品まで

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