夜、劇場や映画館が建ち並んで華やかな新開地本通りを、湊川公園に抜けると途端に暗くなって、左手に「ぬっ」と聳える古びた塔は、子供の頃にはなんだか不気味で怖かった。 父が入院していた川崎病院の病室からは、いつも正面に見えていたが、やはり、なんだか不穏な印象を抱かせるタワーだった。
かつて湊川公園の南詰に聳えていて、地元では「新開地タワー」とも呼ばれてました。 昭和30年代では既に中には立入禁止でしたが、「えーとこ、えーとこ聚楽館」とともに、新開地が神戸で一番の繁華街だったころの象徴でもありました。
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話題のないないあるある
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