昔読んだ石川達三『蒼茫』の冒頭部に、「三ノ宮駅から山手に続く坂道」が、雨でぬかるんでいる、との描写があって「?」と思ってたのだけど、当時の「三ノ宮駅」が、今の元町駅と知って合点がいった。 確かに、今の元町駅から穴門筋を登り詰めたところに、ブラジル移民収容所」がありました。
1920年代の地図では、阪急神戸駅はまだありません。 国鉄「かうべ」駅の次が「さんのみや」駅だが、位置は現在の元町駅で、現「三ノ宮」駅も、まだない。 阪神電車の終点「たきみち(瀧道)」駅は、現在の国際会館のあたり? 画像が切れてるが、阪神電車は神戸市内では路面軌道だったようです。
またもや1960年代の地図で確認。 現在の阪急三宮駅は、「こうべ」駅で、隣の国鉄は「さんのみや」です。 地下の阪神電車は、今と同じく「三宮」でした。 ちなみに、高架化される以前の国鉄には、現・三ノ宮駅はなくて、現在の元町駅が「三ノ宮」だったそうです。
確か1968年まで、現在の阪急・神戸三宮駅は「神戸」駅と称していました。 国鉄三ノ宮駅の隣に、阪急の「神戸」駅があって、三ノ宮の2駅先には国鉄「神戸」駅があったけど、別段の混乱はなかった。 神戸高速に「高速神戸」ができたとき、「三宮」に改称され、今は「神戸三宮」です。
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